〜ご注意〜
雲についてのお話しですが、管理人の経験と浅はかな知識に基づいた内容です。
気象学的に正しいかどうか?は不明ですので予めご了承のうえ、ご覧ください。
またご意見等ございましたら掲示板に投稿お願いします。

※一部の写真は、男衾村のHP http://www.obusuma.com/さんを使用しています

雷雲はどうやってできる?

冷たい空気(寒気団)に暖かい空気が入り込んでくるのが温暖前線、逆に暖かいところに冷たい空気が押し寄せてくると寒冷前線が発生するよね。寒冷前線では、雷雲(積乱雲)がすご〜く発達して「界雷」というカミナリが起こる・・・でもこの話しはおいといて(>_<)  もっと身近なとこから 「熱雷」について

自分のうえで!

イナビカリ雷雲・カミナリ雲・入道雲とか言われる雲は、積乱雲のこと。局地的に発生・発達する積乱雲は、積雲から発達していく。最も早くて8分で積雲が積乱雲に変わり雷や雨が激しく降ることがあると言う。だからちょっと一服してる間に、いままで穏やかだった空が自分の真上でいきなり雷! なんてこともある。

上昇気流からできる積雲

お天気になると、屋根・道路・駐車場などは畑や田んぼより早く温められる。すると周りの空気より温かい空気はバブル状または柱状の上昇気流(thermal)となって昇りだす。真夏の暑い日、アスファルトからゆらゆら陽炎のようなものが見える、あれが上昇気流の元。

積雲ができる

トンビが円を描いて飛んでいる

積雲のでき始め上空には、逆転層といって気温の温かい層がある。どんどん冷やされながら(乾燥断熱減率100mで1度下がる)上昇していった気流は逆転層で止まり積雲を作る。
よくトンビ数羽が上下になって円を描きながら飛んでいるのを見かける。センタリングといって上昇気流の中で円を描きながら高度を揚げるための方法だ。パラグライダーやハンググライダーでも利用されるがこれがまた難しい(>_<) ひとつの上昇気流を掴んでトップアウト 揚がりきるとかなり自慢できるのだ!(^_^)
積雲の子供 だんだん成長 積雲 発達し始め
積乱雲に! 空が真っ黒
すごい!・・
怖い怖い
稲妻
雹が・・・
<写真をクリックすると拡大で見れます>

積雲から積乱雲に

たくさんの積雲の中から、ある雲が逆転層を突き破って上へ上へと発達をし始める。周りの雲を吸い寄せながらどんどん大きくなる。上空に発達している雷雲がある時、急に風が吹き始め、なにかいや〜な風を感じたことあるでしょー?? これは発達している積乱雲の吸い上げによる風。まもなく最高に発達した積乱雲(雲低から雲上まで5,000mにもなるというからすごい)から稲妻とともに激しい雨(夕立ともいう)が降るんだ。夏以外でも冬でも雷は発生するよ。 『雪おこし』と言われ降雪地や山間部では真冬に積乱雲から雷とともに雪が降る。

「ゴロゴロ・・・」が聞こえたら

遠くの方で「ゴロゴロ、・・・ドドド〜ン」と聞こえたら、自分から約20Kmの範囲内だという。
ただし、雷雲が発生するときは大気が不安定だから 遠くだからまだ大丈夫なんて、思っていたらヤバい。あちこちで雷雲が発生する可能性が高いので、できるだけ早く避難するに越したことはない。


2003年夏、近くの九頭竜川で鮎釣りをしていたときの事。一つ山向こうの隣りの谷の方で、「ゴロゴロ・・・」っと鳴り出した。 周りの釣り師たちは一斉に岸辺や車に移動して、川の中に残るは自分と少し上流に一人。 まだ大丈夫だろうと高をくくっていた・・・ 

鳴り出してから10分か15分ぐらい経っただろうか・・・ 突然、本当に突然だった、頭の真上でピカッ、稲妻とともに ゴロゴロドカ〜〜ン!! ときた。 ひぇ〜(>_<) 二人は一目散に20m先の岸へ向かって走り出した。 いや本人は走っているつもりなのだが、なんせ腰まで水の中、なかなか進まない。もちろん竿をたたんでいる余裕はなかった・・・ 
やっと岸にたどり着いた!と思ったそのとき、 「ピカッ・・・」 なんと目の前にある それほど高い山ではないが、その山頂付近に落雷が!!!  その稲妻を見た瞬間・・・ 竿を持っていた左手の肩までビリビリッと電気が走った。 後から来たもう一人の方は、「わしゃ〜 こんなこと初めてじゃ! 竿が光ったぞぉ〜!!」 その方は竿が光ったときすぐに手を離したらしい。

30数年 鮎釣りして雷には慣れてる!? なんて思ってたらとんでもない。 カーボンロッドの竿は避雷針と一緒なのはわかっていても・・・  自然に逆らったら命はない、とつくづく思い知らされた事件でした。
皆さんもどうぞ、お気をつけください。(こんなことするバカは自分だけか・・・(>_<))


               <カミナリの発生>
稲妻 雷は雲低がマイナス電子、上部がプラス電子になりくっつこうとして起こる。雲の中だけならいいのだが・・  マイナス電子が地上のプラスとくっつこうとした時が対地雷撃 、非常に怖い雷となる。(>_<)  遠くで雷が鳴り出したら早めに車か建物に避難すべきだ。山の頂上付近では、水平雷撃といって真横に雷が落ちるので充分に注意したい。
            <ダウンバースト><マイクロバースト>
非常に大きく発達した場合には、さらに強烈な下降気流を伴うことがある。秒速20m以上の強い風が吸い上げ(上載写真の黄色矢印)とは逆に吹き降ろされる。これでジャンボジェット機が落とされてしまったこともあるという。
             

なぜ雹が降るの?

積乱雲自体の高さが数キロにもなると真夏でも上部(普通の雨を降らせる乱層雲でもそうだが)は-20度以下。雨の出来始めは雪か氷晶(氷の粒)、落下するにつれて水滴に変わるが激しく発達した積乱雲の中で急激に大きくなった氷晶は落下しながら融けるものの氷のまま地上に到達してしまう、これが雹というわけ。

真夏に ”雪”!??

雨の元は雪。 今回の『雲のお話し』はここまで。次回の更新ページ『11月 雪のお話しに』つづく・・・m(__)m

《追記》 フェーン現象について

美しい夕日

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〜福井の場合〜 太平洋側から押し寄せてきた気団が岐阜県境の山々にぶつかり、山の上で雨を降らせる(左の写真は岐阜県堺のフェーン現象をもたらす雲)。雨を降らせた後の乾燥した空気は、さらに福井県側へと吹き降ろしてくるが、山を降りながら乾燥しているため熱を吸収してくるので平野部では乾燥して温かく また強い風になってしまう。これがフェーン現象。
九頭竜川で釣りをしているとよくこの風、強い南風が吹いてくる。オトリの操作もままならず、掛かっても鮎の引きなのか風の仕業なのかよくわからないほど!(>_<)短めの竿(8.1or7.2m)で対処するしか方法がない。
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ここ福井では日本海に沈む夕日が格別に綺麗だ。オレンジ色に輝く大きな夕日。三国町(東尋坊)ではサンセットクルーズを行っており美しい夕日を眺めながら一杯という趣向で賑わっているらしい。
山から観る夕日もなかなかいける。白山・取立山・大日山・荒島岳・赤兎山・スキージャムなど。ぜひ一度ご覧ください!

最後までご覧いただきありがとうございました。ついでに素材・写真集でも見ていって下さいな。


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